十人十色の介護のために、まずは対人スキルを身に着けよう

医療分野を勉強する学生は多く、彼らは将来を担う医療従事者になるために、日々学校やインターン先で知識や経験を積んでいます。
しかし、彼らには医学の勉強の前に、人とのコミュニケーション能力を高めてほしいと、私は願います。
特に介護分野を目指す人には、誰かの支えになるという心構えが不可欠で、自身に適性があるのかしっかり見極めるべきです。
なぜなら本人だけでは日常生活に支障がある人の援助をするのが仕事だからです。
症状を問わず障害がある人の、食事や入浴などを手伝い、必要であれば排泄時の援助もします。
効率的な方法は学校で習うのでしょうが、相手の気持ちを読み取り、柔軟に援助の仕方を変更する術は身につけられるでしょうか。
介護が必要な人の中には気難しい人もいれば、言語障害があり意思の疎通に手間取る人もいます。
そして人の性格やその人が望む暮らし方は様々です。
生活を支援する間、どれだけその人らしく自由に生活してもらえるか、現在進行形でいかに自立へと繋げる手助けができるかを、常に考えて行動することが大事だと私は信じています。
時には知識や常識が弊害になってしまうこともあります。
ですから、これからの介護従事者には、手を差し伸べる一人一人の状態と希望に合わせた支援ができるよう、まずは対人スキルを磨いてほしいのです。